最新のOpenWrt SnapshotでNetgear Orbi RBR50のExtrootが成功するようになってた件

非常にニッチな情報なので誰の役にも立たないだろうけど。。。

端的にはタイトルのとおり、Netgear Orbi RBR50でOpenWrt 23.05系を使うとextroot(overlay拡張)に失敗するバグがあり、回避できず困っていたが、最新のsnapshot (kernel 6.6) では解消されていた。以上。

これだとちょっと短すぎるので要らん情報を補足しておくと

  • RBR50はハードウェア的には4GBという広大なeMMCを備えているが、OpenWrtで使える領域は25MB程度しかない。よってtailscaleみたいなちょっと大きいパッケージを入れるとすぐに容量不足になる。で、USBポートを搭載しているのだから、よろしいならばUSBメモリでextrootだという話になるのだが、23.05だとこれが失敗していた
  • このバグを踏むと以下のエラーがsyslogに出る

    "block: unable to load configuration (fstab: Entry not found)"

    報告されているフォーラムはこちら。

  • ちなみにこのRBR50にはハードウェアスペック上は4GBのeMMCが搭載されているが、OpenWrtで使える領域はごく小さい。色々調べてみると、A/Bアップデート的なことができるようにストレージが2GBずつ2スロットに分かれていて、OpenWrtでは片方だけしか使わないらしい。じゃあメーカーファームに戻る気がないんなら、もう片方の使われない側をブッ潰してOpenWrtでマウントしてしまえばいいんじゃね?という非常に浅薄な考えであれこれやってみた結果、ext4パーティションをフォーマットしてマウントするところまでは成功したのだが、こっちでもバグを踏んでextrootはできない状態で詰んでいた。しかしながら今回、これもsnapshotでめでたく成功。どの程度マズいことをしているのか分からないので手順は伏せるが、USBメモリを挿さずとも広大なストレージ領域が手に入り、かなり使いやすくなった。こんな感じ

めでたくoverlayが2GBに拡張された図

 

RBR50はもう結構古い機種で、タマ数は多くはないがそれなりに安価に入手できるので、トライバンドのOpenWrt機の候補としてはアリだと思われる。ちょっと筐体が大きいのと、黄ばみやすい難点はあるけども。